玉川氏は、9月28日のテレビ朝日の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」で、「安倍元首相の国葬での菅前首相の弔辞に、「電通が入っている」という事実に基づかない発言をしたとして、今月4日から10日間の謹慎処分を受けたていた。
 テレビ朝日の篠塚浩社長は玉川さんの処遇について「謹慎期間終了後は、引き続き番組に復帰する予定です」と話していたが、近親明けの19日、番組内で本人より 従来の形でのコメンテーターとしての出演はやめ、取材活動や、その報告の形での出演は継続すると発表があった。

玉川氏はいままでどちらかと言うと権力側を批判的にみる報道が多かった。
もちろん、基本的には事実に基づくもので、たしかに共感と納得できるものが多かったように思うのだが、時の権力者からはかなり煙たい存在に思われていたようだが。

逆に言えば、それだけ共感者が多かったと言う事だと思う。
最近のマスコミ、特にTVは、力のあるものに対する忖度がものすごく、権力側もそれが当然だと思っている節がある。一昔前の状態から見ると異様にもみえるこの中で、以前のジャーナリストを彷彿とさせる玉川氏の発言は、ある意味際立っていたようにも思うし、だからこそファンがいたのだと思う。

今回は「自分の主観」をちょっと口走ってしまい、「一応」それが間違いであることが判った(?)ため、きちんと謝罪をした。にもかかわらず、番組を降板せざる負えなくなるところまで追い込まれた事を思うと、非常に恐ろしいものを感じる。

もうだいぶ昔のことになるが、福島原発の事故の際、すべての報道が「メルトダウンはあり得ない」と流していたことを覚えているだろうか?

実際の原発担当者の中には当初からその危険性を訴えたものがいたようだが、それは無視され、お上からは上記の発表があったため、そのままTVは「嘘」を垂れ流していたのだが、いったい誰が処分されたのだろう?

結局のところ、本当のところは「真偽」の問題ではなく、「権力者」の言ってほしいくない事を流すものは処分されるということで、どこかの国と同じ状態になってしまっているのではないだろうか。

さらに言えば、「真偽の問題」をうまく使って、一般人をコントロールし、気に入らない人間を排除してるようにも思えてしまう。自由主義の振りをした権威主義?は、権威主義だと皆が認識している国よりも、はるかにたちが悪いように思う。
日本は大丈夫だろうか?

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